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宗教の勧誘

駄文 生活

 夕飯の支度をしていると宗教の勧誘が来た。

 いつもならドアスコープを覗いて勧誘だと確認したら無視するのだが、今日はいつも来ている老紳士のほかに大学生と思しき女子が立っていたので、これはアダムとイヴ的な出会いのチャンスだろうか、なに、知恵の木の実を食べたところできちんとパンツをはいていれば済む話だ、安心してください、履いてますよ、などと煩悩まみれの脳で扉を開けた。

 

 夜分遅くにすみません、5分少々お時間をいただけますか、恒例のセリフから始まる。すみませんと思うなら来るんじゃないよ、と思うのも恒例。

 しかし私は、その質問にはいと答える。女子大生もいるし。なにより今日は誰とも話していない。こんな奴だから手を差し伸べたくなるのかもしれない。

 

 10分後、精霊がイエスをマタイしたとかなんだとか、覚えていないが気になるのは時間である。5分オーバーしとるやないかい。あなたの少々は200%なのかい。これも神の試練ですってか、やかましいわ。

 笑顔で帰る二人。残ったのはパンフレットだけ。改宗、というか時間を回収したくなった。